ココマイスターの「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」を実物で比較してみた

投稿日：2024年2月10日 | 最終更新日：2024年9月19日

本格派の革製品で大人気の「ココマイスター」が展開するロングセラーシリーズを実物で比較。

2019年の同時期に発売された「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」は、Q.それぞれどんなコレクションに仕上がっているのでしょうか？

公式サイトの情報では分からない、実際の印象や革の香りなどにも着目しながらお伝えしていきます。

あなたにおすすめのコレクションはどれ？最初に結論からお伝えします。

ここでは「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」のうち、どれがあなたにおすすめなのかが分かるように、各コレクションの特徴を簡単に解説していきます。

といった方におすすめなのが、コチラのほぼ経年変化しないレザーで仕立てられている「カヴァレオコレクション」です。

>> カヴァレオのレビュー記事はこちら⇒

カヴァレオコレクションの両面には、「シアギレザー」と名付けられた耐久性の高い「ボックスカーフレザー」が使用されています。

この「ボックスカーフレザー」は汚れが付きにくく目立ちにくいため、ココマイスターが採用しているレザーの中でもとくに綺麗な状態が長く保つことができます。

そしてデザイン面では、上質なレザーの光沢感と上品なシボ模様が「渋さ」を演出。

まさに大人の男に似合うコレクションに仕上がっています。

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といった方におすすめなのが、こちらのグラデーションの様な経年変化を見せてくれるポンテマットーネコレクションです。

>> ポンテマットーネのレビュー記事はこちら⇒

ポンテマットーネの外装に使用されているのは、「マットーネ」と呼ばれる柔らかくて光沢感のあるレザーを裁断し、それを職人が丁寧に編み込んだ革素材。

この「編み込みマットーネ」と呼ばれるレザーは、ご覧のように一枚革にはない繊細な表情と、お洒落で優しい雰囲気が魅力の革素材となっています。

そして内装には、従来の「マットーネシリーズ」とは異なる種類のレザーが採用されています。

この高級感のある革素材は「アマンデルレザー」と呼ばれており、財布を開いた時にシックな印象を感じさせてくれます。

ちなみに「アマンデルレザー」はダークブランカラーのため、「ヌメ革」とは違って内装の汚れが目立ちにくいという実用性も備わっています。

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といった方におすすめなのが、こちらのインパクトが抜群のベテルギウスコレクションです。

>> ベテルギウスのレビュー記事はこちら⇒

こちらコレクションの外装には「ベテルギウスレザー」と名付けられたヴィンテージ感の強い、とても個性的なレザーが使用されています。

このレザーは個体差が激しいため、まったく同じ表情のものはひとつとしてありません。

同じ財布でも表と裏で表情が違うほど、個性豊かな革素材となっています。

そんなベテルギウスコレクションの内装には、外装とは対照的な品のある「アマンデルレザー」が使用されています。

見た目はインパクト抜群、しかし中身は落ち着いた雰囲気、そんなギャップが楽しいのがベテルギウスコレクションです。

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［共通点］高級感をアップさせる「金属製のオリジナルパーツ」を採用

「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」の3種のコレクションには、ある共通点があります。

それは人気のラウンドファスナー系の革財布に、【COCOMEISTER】の刻印が入った金属製の引き手が採用されている点です。

ご存知かもしれませんが、ココマイスターでは、この部分にシンプルなレザーの引き手が採用されているコレクションもあります。

たとえば定番の「ブライドル」や、大ヒット作の「ロンドンブライドル」などがそれにあたります。

もちろんこちらのレザー製の引き手にも、統一感が感じられたり、落ち着いた雰囲気が感じられたりなど、良いところはあります。

しかし「高級感」という観点から見れば、やはり3種のコレクションで採用されている金属製の引き手の方が明らかに上です。

実際に写真で比較していただくと、どちらの方がより「高級感」があるのかがお分かりいただけると思います。

▪小銭入れの引き手も高級感のある仕様に

さらに「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」の3種のコレクションには、小銭入れの引き手にも共通点があります。

まずはこの3つのコレクションよりも前に発売された、旧シリーズで採用されている引き手をご覧ください。

旧シリーズでは、このように「YKK」とだけ書かれたシンプルな引き手が採用されています。

これに対し「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」の3種のシリーズでは、より高級感のあるブランドオリジナルロゴ入りの引き手が採用されています。

鍵穴をイメージにしたというこの新ファスナーは、旧ファスナーよりも質感がよく、見た目の高級感だけでなく、使いやすさも向上しています。

実際にチャックの開け閉めのしやすさを比べてみると、新しい小銭入れ引き手の方がスムーズと感じました。

▪共通点のまとめ

「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」の共通点のブランドオリジナルの金属製の引き手。

ご覧いただいたようにココマイスターの革財布をよりハイエンドな雰囲気にしてくれることもあり、時には購入の決め手となるほど多くの方から好評となっています。

実物はどんな感じ？「印象・手触り・匂い」の3点に着目してご紹介

ここでは3種のコレクションについて、「印象・手触り・匂い」に着目して実際の感想をお伝えしていきます。

①カヴァレオ編 「印象・手触り・匂い」

それではカヴァレオコレクションの実物を参考に、「印象・手触り・匂い」についてお伝えしていきます。

▪カヴァレオの印象

『想像以上に渋く、高級感がある』

これがカヴァレオコレクションの実物を手にした瞬間の印象です。

『ハイエンド革製品ブランド』とココマイスターが自称しているだけのことはあり、その仕上がりは、たしかに上質さや上品さが感じられるものとなっていました。

また“最高級”と表記されているメイン素材の「シアギレザー」は、深緑の美しさも相まって非常にラグジュアリーな印象を受けました。

一点だけ気になったことと言えば、「ヴェルデセラータ」というグリーンカラーの色味が、公式サイトの写真で見るよりも暗かったこと。

公式写真ではグリーンに見えますが、実物は黒に近いディープグリーンといった感じになっていました。

最後にカヴァレオコレクションから採用されたロゴを前面に押し出すデザイン。

こちらはアクセントとして活躍してくれるだけでなく、ブランド所有欲も満たしてくれます。

やはりロゴがあると「ココマイスターの財布！」って感じがしていいですね。

▪カヴァレオの手触り

先ほどお伝えしましたように、カヴァレオコレクションでは「シアギレザー」と呼ばれる最高級ボックスカーフ（牛革）が使用されています。

このレザーを触ってみたところ、その手触りは良く、触れれば明らかに上質なレザーと分かる質感となっていました。

下の拡大写真で見ると、少しザラザラした質感に見えるかもしれませんが、実際に触ってみると凸凹感はほとんど感じません。

しかしツルツルではなく、ほんの少しだけしっとりとしており、手に馴染む感じとなっています。

そして硬さは「ブライドルレザー」のような堅牢でシッカリした感じとは異なり、しなやかでハリのある感じでした。

▪カヴァレオの匂い

カヴァレオコレクションでは、天然皮革特有の革の良い香りは楽しめません。

実際に鼻を近づけてニオイを嗅いでみたところ、少し化学系の薬品の匂いがしました。

これは当シリーズのメイン素材である「シアギレザー」が、「クロムなめし」と呼ばれる化学の力を使った方法によって作られていることが関係しています。

もちろんクサイわけではありませんが、革の匂いが大好きな方にとってはマイナスポイント。

逆に革に匂いがちょっぴり苦手な方にとってはプラスポイントとなっています。

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②ポンテマットーネ編 「印象・手触り・匂い」

次はポンテマットーネコレクションの実物を参考に、「印象・手触り・匂い」についてお伝えしていきます。

▪ポンテマットーネの印象

『思っていたよりも軽く、重厚感はあまりない。

だけどその分、お洒落で優しい雰囲気がある』

それがポンテマットーネコレクションの実物を見た時の第一印象です。

やはり編み込まれる前の「マットーネ（牛革）」がどこか温もりが感じられるレザーであることもあり、それを編み込んだ「編み込みマットーネ」も同じように、重厚感よりも優しい雰囲気が感じれるようになっていました。

ちなみにチェック柄のようにも見える「編み込みマットーネ」ですが、この表情は絶妙に色味の異なるレザーを編み込むことで表現されていました。

上の拡大写真をご覧いただくと、柔らかく光沢感のある「マットーネ」から生まれる芸術的な編み込み模様がよりお分かりいただけるかと思います。

▪ポンテマットーネの手触り

ご存知の通り、ポンテマットーネコレクションでは、熟練職人が「イントレチャート」と呼ばれる技法で丁寧に編み込んだレザーが使用されています。

編み込まれた革なので当然かもしれませんが、その見た目通り、手触りには凹凸感があります。

そして軽く握ってみると、編み込みレザーがふわっとやさしく押し返してくる、そんな心地良い感触となっています。

ちなみに編み込みレザーの凹凸感は、財布を使い込んでいくと徐々になくなり、最終的には一枚革のような手触りに変化します。

経年変化後、その見た目とは異なる不思議な手触りには、きっと誰もが驚くハズです。

▪ポンテマットーネの匂い

ポンテマットーネに鼻を近づけると、本格革財布らしい革の良い匂いがします。

これは元の素材である「マットーネ」が、イタリア伝統のバケッタ製法で生み出された天然皮革であるからです。

やはり新品時の芳醇なレザーの香りは、革好きには欠かせない要素かと思います。

さて、男らしい本格派の革製品ブランドというイメージが強いココマイスターですが、こちらのポンテマットーネコレクションはどこか温かく、モダンでお洒落なシリーズに仕上がっています。

そのため「THE・オトコの革財布」といった雰囲気が苦手な方にこそオススメできます。

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③ベテルギウス編「印象・手触り・匂い」

最後はベテルギウスコレクションの実物を参考に、「印象・手触り・匂い」についてお伝えしていきます。

▪ベテルギウスの印象

『攻めたレザーに、攻めた外装のロゴ。

しかし下品な印象はなく、重厚感のある仕上がりとなっている。

そして見た目のヴィンテージ感は、大人の男の渋さを引き立ててくれそう』

それがベテルギウスコレクションの実物を見た時の印象です。

注目点は、やはり外装に採用されている「ベテルギウスレザー」と名付けれた珍しい革素材。

18世紀レシピで生み出されたというこの珍しいレザーは、パッとみた感じ革っぽさがあまり感じられません。

近くで観察してみても、本当に何の素材で出来ているのか分からない、とても不思議なレザーとなっています。

もしかすると写真では薄汚れているように見えるかもしれませんが、実物はアンティークレンガのようなどこかお洒落さを感じさせる表情となっています。

▪ベテルギウスの手触り

そんな不思議な質感の「ベテルギウスレザー」は、手触りも不思議そのもの。

ツルツルでもサラサラでもなく、モソモソとしたような謎の感触です。

見た目と同様に、その触り心地もレザー感が少なめですが、あまり触れたことのない質感が面白く、何度もスリスリしたくなります。

なお、気になる硬さについてですが、こちらはほどよくハリと弾力があり、持つと重厚感が伝わってくる感じとなっています。

▪ベテルギウスの匂い

「ベテルギウスレザー」は、匂いもまた独特。

今まで嗅いだ、どのレザーとも異なる香りがします。

具体的にどんな匂いかを言葉で表現するのは難しいですが、一般的なレザーの匂いに少し緑茶を混ぜたような、そんな匂いがします。

その独特の香りと質感を味わってみたいマニアックな方は、ぜひベテルギウスコレクションからお好きなアイテムを検討してみてください。

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▪3種のコレクション「印象・手触り・匂い」まとめ

それではここまでご覧いただいた「カヴァレオ・ポンテマットーネ・ベテルギウス」のまとめをご覧くだださい。

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