万双（まんそう）の財布はどう？悪い評判や口コミ、財布事件なども分かりやすくまとめて解説！
投稿日：2023年5月18日 | 最終更新日：2024年11月29日
「安くて良い日本製の財布が欲しい」
といった時にかならず候補に入れておきたい日本の革小物メーカー。
それが本格的な革製品を相場より安く提供していることでも有名な「万双（マンソウ）」です。
当記事では、街の鞄屋からスタートし、いまや全国区となっているこちらのメーカー※について、気になる評判から財布事件まで分かりやすくまとめてお伝えしていきます。
※革製品メーカーであり続ける
という万双のこだわりに合わせ、当記事でも万双を“ブランド”ではなく“メーカー”と表記しています。
良いの？悪いの？気になる万双の評判と口コミを徹底調査！
一般的な本格革製品ブランドに比べ、リーズナブルな価格を実現している点を強みのひとつとしている万双。
しかし価格が安いとなると、どうしても品質の良し悪しが気になるところです。
そこでここでは、より客観的な視点で「万双の品質が良いのか悪いのか」を判断するために、実際に購入された方からの生の声を調査した結果をお伝えします。
× 万双の悪い口コミ・評判について
- 「革質が悪い」
- 「縫製が悪い」
- 「使い勝手が悪い」
- 「デザインがダサい」
- 「接客や対応が悪い」
万双の評価を調査してみた結果、良い口コミや評判の方が圧倒的に多かったものの、ごくまれに上のような声がみられました。
Q.なぜこのような悪評があるのでしょうか？
その原因を独自視点で分析していきます。
▪「革質が悪い」
万双の「革質が悪い」という悪評の原因は、個体差にあると考えられます。
というのも、万双がメイン素材として使用している「天然皮革」は、個体や部位によって大きく差があるからです。
たとえば下の4つのレザー。
一見どれも違う革に見えるかもしれませんが、実はすべて同じ革です。
同じ種類の同じカラーの革なのに、それぞれ色味や表情が異なっているのがお分かりいただけるかと思います。
これが「天然皮革」の個体差です。
おそらく「万双の革質が悪い」と思われた方は、キズや血筋、色ムラなどの革の個性が通常よりも強く出ている製品が当たってしまったのだと予想されます。
もちろんそういった革の個性も「天然皮革」の魅力のひとつなのですが、嫌いな方にとってはただの粗悪品に見えてしまう可能性も否定できません。
▪「デザインがダサい」
残念ですが、デザインについては好みの問題としか言えません。
万双の財布は写真のようにクラシカルでフォーマルな印象が強めのものが主流となっているので、そういったデザインが苦手な方はほかのブランドを選ばれた方が良いかと思います。
▪「使い勝手が悪い」
こちらも個人差があるのでなんとも言えないところ……。
ただ使い勝手は「良い」といった口コミの方が多かったので、あまり気にする必要はないかと思います。
▪「縫製が悪い」
「縫製が悪い」と思われた方は、残念ながらハズレを引いてしまったのかもしれません。
万双の縫製は、綺麗でしっかりしていると定評があります。
▪「接客や対応が悪い」
こちらは「接客が良かった」との声も多く見られたことから、たまたま対応したスタッフがイマイチだった可能性が高いです。
ただ万双は「接客の質」をウリにしているメーカーではないので、心地良い買い物体験を大切にしたい時は、ハイブランドなどのスタッフ教育がしっかり行き届いたところを選んだ方が良いかと思います。
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○ 万双の良い口コミ・評判について
- 「この品質でこの価格はスゴイ！」
- 「耐久性が高いから何年も使える！」
- 「革質もステッチもコバも文句無し！」
↑こちらは万双の革製品を購入された方の「良い口コミ・評判」の要点をまとめたものです。
やはり多くの方が万双の長所でもある
- 高品質低価格なこと
- 職人の技術力の高さ
- 細部にわたる丁寧な仕事
に満足されている様子でした。
こちらも実際の声を調査した結果をお伝えします。
▪「この品質でこの価格はスゴイ！」
品質が良いのに価格は抑えめなところは、万双の魅力のひとつ。
やはり「コスパの良さ」については、購入者さんから高く評価されています。
▪「革質もステッチもコバも文句無し！」
万双の製品は、日本のメーカーらしく細部に渡って丁寧に仕立てられています。
そのため品質に厳しい革小物愛好家からの評価も高く、購入した多くの方が満足しています。
▪「耐久性が高いから何年も使える！」
万双の革製品の耐久性については、ご覧のように良い口コミや評判が多くみられました。
ちなみに万双の製品が長く使える理由は、「ブライドルレザー」や「コードバン」といった耐久性の高いレザーで仕立てられていること。
そしてコバや縫製など、耐久性に関わる点がしっかり処理されていることが大きく関係しています。
▪その他にも良い口コミや評判多数
いまご紹介した以外にも、各地で好評の声の多いことから万双の製品が「安かろう悪かろう」ではないことが分かります。
しかし、そんな大好評の万双であっても評価が分かれるポイントはあります。
後悔する前に知っておきたい。万双の評価が分かれる4つのポイントとは？
ここでは数々のブランドを見てきたメンサイ（※当サイト）が感じた、「万双の評価が分かれる4つのポイント」についてお伝えしていきます。
- 「やっぱり買わなければよかった」
- 「あっちのブランドにすればよかった」
と後悔する前にぜひご確認ください。
①製品にロゴ刻印が一切ない
万双の製品は、外装にも内装にもブランドロゴがありません。
なので周りから見てどこのブランドか分かりませんし、ほかのブランドなら感じられる「〇〇（ブランド名）の製品を持っている」という実感が得にくくなっています。
またブランドロゴはデザインのアクセントにもなるので、どこにも無いとなるとシンプル過ぎて寂しく感じる可能性もあります。
（ロゴがアクセントとなっている例：ココマイスター）
あなたは「万双の革製品にロゴ刻印が一切ないこと」についてどう思われましたか？
もし「ロゴがないのがまた粋で良い」と思われたなら、好みにぴったりはまるハズです。
②ステッチの主張が強い
万双の革製品では「菱縫い」と呼ばれる特殊な縫い方が採用されており、ステッチ（縫い目）が少し斜めになるように縫製されています。
そしてこの斜めになったステッチを目立たせるためか、基本的に明るめで通常よりも少し太めの糸がよく使用されています。
これに対し一般的な本格革財布ブランドのステッチは、できるだけ目立たないように縫製されています。
たとえば万双と比較される機会の多い日本の革小物ブランドの「ガンゾ」。
こちらのブランドのステッチはレザーと同色の糸が使用されており、ご覧のように主張は控えめとなっています。
「どちらのステッチの方が良いか？」
というのは当然人によって異なりますが、目立たないステッチが本格的な革製品の主流であることを考えると、万双の主張の強いステッチは評価が分かれるところかと思います。
③革の種類が少ない
万双が取り扱っているレザーは全部で5種類。
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ブライドルレザー | |
| 特徴 | 牛革・硬くて丈夫 | |
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コードバン | |
| 特徴 | 馬のおしりの革・ツルツル | |
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双鞣和地 | |
| 特徴 | 万双のオリジナル日本製レザー | |
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クロコダイル | |
| 特徴 | ワニ革（マット仕上げ） | |
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シモーネ | |
| 特徴 | シワ模様のある牛革（※鞄のみ） | |
財布に限っていえば、残念ながら4種類しかありません。
もちろんこの中に好みの革があれば問題ありませんが、もしなかった場合は「妥協する」or「ほかのブランドにする」しかないのは残念なところです。
ちなみに万双よりも価格は上がってしまいますが、他の日本製の本格革製品ブランドでは、もっと多種多様なレザーからお好きなものが選べるようになっています。
④デザインがクラシカル
万双では、常に“万双らしさ”を大切にしたクラシカルなデザインが採用されています。
とくにそれがはっきり見てとれるのが、「コバ」と呼ばれるエッジ部分。
下の財布の写真でいうと、黒い部分がそれにあたります。
万双の黒い「コバ」は、重なった革を直線的に切り落とした後、その切り口を薬剤で固めて丁寧に磨いて処理されています。
この処理によってキリッとシャープな印象に仕上がっているのですが、おしゃれな海外製のブランドに比べるとやや野暮っぽさがある点は否めません。
たとえばSNSを中心に話題となっているイタリア発の「ボナベンチュラ」というブランドの二つ折り財布。
こちらと比べると、さきほどの万双の財布の方が無骨な雰囲気なのがお分かりいただけるかと思います。
あなたは「硬派な本格革財布」or「お洒落な革財布」どちらがお好きですか？
その答えによって万双の評価は分かれます。
▪万双の評価が分かれる点まとめ
以上がメンサイ（当サイト）が感じた、万双の評価が分かれるポイントとなります。
どのポイントも問題なければ万双を選んで後悔する確率は低いので、ぜひ安心してこちらのブランドの製品をお選びください。
万双で人気の財布はどれ？全シリーズの特徴と合わせてご紹介
▪ブライドルレザー
何回にも渡って革の変更が行われた結果、現在では1年～2年以上じっくりメンテナンスしながら使うことでエイジングが楽しめる「ブライドルレザー」が選定されています。
お手入れ方法は、基本的に乾拭きのみでOK。
数ヶ月に一度、革の乾燥を感じたり、小傷が目立ち始めたりした時を目安に「エイジングクリーム」を塗ってメンテナンスしてあげれば、味のある表情の革に育ちます。
| ブライドル 長財布（小銭入付） | ||||
出典：万双公式
|
特徴 | 外装から内装の一部までグルっと一枚の「ブライドルレザー」で繋がっている、贅沢でめずらしい仕様のビジネス財布。 | ||
| サイズ (cm) |
縦8.5×横19.0×幅？ | |||
| 価格 | 税込29,700円 | |||
| ブライドルミニ財布(小銭入付) | ||||
出典：万双公式
|
特徴 | 必要最低限のものが携帯できるミニ財布。 留め具が付いているのでパカパカ開く心配がないのがgood。 |
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| サイズ (cm) |
縦9.5×横8.7×幅1.5 | |||
| 価格 | 税込12,100円 | |||
| ブライドル 二つ折り財布（小銭入付） | ||||
出典：万双公式
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特徴 | 通常の二つ折り財布よりもやや厚みがある代わりに、収納力も使い勝手も優秀な「BOXタイプの小銭入れ」を採用。 | ||
| サイズ (cm) |
縦10.0×横11.0×幅？ | |||
| 価格 | 税込18,700円 | |||
▪コードバン
外装のレザーには、綺麗な色味と透明感のある表情、そして美しい光沢感が魅力のレーデルオガワ製の「水染めコードバン」が採用されています。
こちらのレザーを使用すると、素材そのものが高価で希少なため販売価格も高くなってしまうのが一般的。
しかし万双では、万双らしい比較的リーズナブルな価格が実現されています。
▪双鞣和地
クセが強くてお手入れも必要だけど、アンティークっぽい色ムラと経年変化が存分に楽しめる純国産レザーとなっています。
ちなみに具体的なメンテナンス方法は、半年後まで乾拭きを行い、その後は1～2カ月に一回を目安にキズが付いたタイミングでクリームを入れてあげるのが基本。
その際、意識してツヤを出すようにすれば、より味わい深い革の表情を見せてくれます。
▪クロコダイル
単にクロコを使用するのではなく、開いた時に左右対称に見える部位（※可能な範囲で）を選んで美しさを追求している点に、万双のこだわりがあらわれています。
ただ1点、「常識的な価格」を実現するためか、班（ウロコの模様）の大きさが財布ごとにマチマチとなっている点は購入前に知っておきたいところ。
| クロコダイルミニ財布 | ||||
出典：万双公式
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特徴 | 万双の最高級シリーズが、手のひらサイズで楽しめる逸品。 サイズが小さくなった分だけ価格も安くなっているので、あこがれのクロコに手が届きます。 |
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| サイズ (cm) |
縦9.5×横8.7×幅1.5 | |||
| 価格 | 税込38,500円 | |||
万双（まんそう）とは？年齢層や価格帯などの基本情報まとめ
信条とする
常に「世界最高峰の品質」でありながら「常識的な価格」で革製品をご提供することを実現するため、1995年の創業当初よりメーカー直販のみでの販売を継続。
百貨店やセレクトショップなどに卸売を一切しないことで余分なコストを削減し、上質なのに価格は良心的な革製品を実現しています。
| ブランド名 | 万双（マンソウ） |
| 設立 | 1995年 |
| 本社所在地 | 〒110-0005 東京都台東区上野6丁目4番7号 |
| 公式HP | https://www.mansaw.net/ |
| 公式SNS | |
| 年齢層 | 30代前半～ |
| おもな価格帯 | 12,000円～30,000円 |
万双の財布事件って何？万双とガンゾどっちがおすすめ？等、［Q&A］まとめ
Q.万双の財布事件って何？
A.昔、ネットで噂された騒動です。
10年以上前、口コミで話題だった「万双」が満を持してネット通販を開始すると、注文が殺到して生産がパンクしてしまったそうです。
そしてその時に生産を急いだこともあり品質が低下してしまい、「万双の財布とは言い難い粗悪なものが届いた」と5ch（当時は2ch）で騒ぎとなったようです。
（※現在は「品質が低下している」といった噂はありません）
Q.万双とガンゾどっちがおすすめ？
A.個人的には「ガンゾ」がおすすめです。
コスパを重視するならやはり「万双」がおすすめですが、革質の良さや高級感、ブランド力など、総合的に考えると「ガンゾ」の方がおすすめです。
ちなみにプレゼントの場合、「万双」のようにロゴがない財布だと、お相手が「ノーブランドの財布かな…？」と残念に思われるかもしれません。
ですので国産ブランドの中でも有名な「ガンゾ」を選んでおいた方が良いかと思います。
Q.「ブライドルレザー」と「コードバン」なら、どっちがいい？
A.「ブライドルレザー」がおすすめです。
理由は「コードバン」よりも「ブライドルレザー」の方が扱いやすいため。
はじめて本格的な革製品を手にされるなら、「ブライドルレザー」から使ってみるのがベターです。
Q.万双のおすすめの年齢層は？
A.下のおすすめ指数表をご覧ください。
| 10代 | ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆（1/10） |
| 20代 | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆（2/10） |
| 30代 | ★★★★★★★☆☆☆（7/10） |
| 40代 | ★★★★★★★★★★（10/10） |
| 50代 | ★★★★★★★★☆☆（8/10） |
| 60代 | ★★★★★★★☆☆☆（7/10） |
万双のおすすめの年齢層は「30代前半～」の大人の男性。
スーツに合わせて使いやすい硬派なデザインのものが主流となっているので、ビジネス使いにぴったりなメーカーです。
Q.万双の財布ってどこで買えるの？
A.以下の実店舗、あるいは公式サイトで購入できます。
東京店
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|
| 住所 | 〒110-0005 東京都台東区上野6丁目4番7号 |
| TEL | 03-3832-6461 |
| 定休日 | 毎週水曜日・年末年始 |
神戸店
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| 住所 | 〒650-0037 兵庫県神戸市中央区明石町47 ニッケ神戸ビル3階 |
| TEL | 078-331-6661 |
| 定休日 | 毎週火曜日、水曜日、木曜日、金曜日・年末年始 |
ちなみに万双は卸売販売をしていないため、全国の有名百貨店やショッピングモール、セレクトショップなどでは取り扱われていません。
▪ネット通販について
万双の製品は、メーカー公式サイトでのみ購入できます。
「Amazon・楽天市場・yahoo!ショッピング」などの大手ショッピングサイトでは購入できません。
検索しても「別のブランドの製品」or「中古品」しかないので、新品本物が欲しい時は間違えて購入しないようにご注意ください。
Q.万双の知名度はどう？
A.日本製の革小物がお好きな方なら、だいたいの方が知っているレベルです。
ちなみに2014年に話題となったTVドラマ「俺のダンディズム」にて財布が紹介されたことで、人気・知名度ともに急上昇しました。
Q.万双の二つ折り財布の価格は？
A.下の「形状別」の価格帯表にてご確認ください。
| ミニ財布 | 10,000円～20,000円 |
| 二つ折り財布 | 20,000円～25,000円 |
| 長財布 | 25,000円～35,000円 |
| ラウンドファスナー | 35,000円～45,000円 |
| 売れ筋の価格帯 | 約12,000円～約30,000円 |
全体的に同業他社と比べてリーズナブルな価格となっています。
上の価格帯には含まれていませんがハイクラス向きに「クロコダイル」を使った製品も用意されており、こちらも平均的な相場よりも低価格で提供されています。
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・参考文献
メンズ財布ブランドに関する情報を約10年に渡って発信し続けている弊サイト管理人。雑誌やネットはもちろん、製品購入や実店舗にてメンズ財布に関する情報を日々収集し、それを元にコンテンツを作成。ひとりでも多くの方が納得して財布選びができるように、見やすく分かりやすい情報発信を心掛けています。
（当サイトの記事は、すべて弊サイト管理人が執筆しています）
芸能人や有名人をはじめ、ファッション感度の高い方を中心に愛用されており、20代後半～の大人から人気となっています。
2023年末には銀座店をオープンするなど、いま最も勢いのあるブランドのひとつとなっているので、「お洒落な財布」を探している方は一度チェックしてみては……？
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