コードバン特集!魅力や欠点(デメリット)からおすすめの財布ブランドまで全部まとめて解説します。
投稿日:2021年7月14日 | 最終更新日:2024年6月1日
「コードバンの財布ってどうかな?」
と思って調べてみると、いろんなブランドや財布があり過ぎて「結局どれを選べばいいのか?」が分からなくなってしまうかと思います。
そこでこの記事ではあなたが納得して財布が選べるように、コードバンについての情報を実物写真付きで分かりやすく解説していきます。
コードバンの魅力や欠点(デメリット)、2種類の鉄板のコードバン、そして「安いコードバンと高いコードバンの違い」といったマニアックな内容もお伝えしていますので、サっと目を通すだけでも参考になるかと思います。
【目次】
コードバンとは?「7つの魅力」と購入前に知っておきたいデメリット(欠点)を解説
▪サクッと分かるコードバン解説
▪サクッと分かるコードバン解説
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(※顔料染めコードバンを除く)
【コードバン】とは、馬のおしりにある「コードバン層」とよばれる部位を削りだして製造された革のことをいいます。
ちなみにコードバンはその見た目の美しさや希少性の高さ、そして削り出す工程がダイヤモンドの採掘に似ていることから「革のダイヤモンド」と称されることもあります。
購入前に知っておきたい。コードバンのデメリット(欠点)をすべて公開します。
・キズやヘコミがつきやすい
「牛革の約3倍の程度の強度を誇る」
といった説明がよくされているコードバン。
たしかに丈夫で耐久性が高い素材ではあるのは間違いないのですが、残念ながらかなりキズやヘコミが付きやすいレザーとなっています。
では実際のところ、どれだけキズやヘコミが付きやすいのでしょうか?
コードバンの切れ端を使って実験してみます。
(※レーデルオガワ製の水染めコードバンを使用)
まずはこちらの綺麗な状態のコードバンに爪を立て、5往復ぐらい軽く引っかいてみます。
すると…?
ご覧のように、浅い細かいキズがたくさん付いてしまいました。
この実験だけで、いかにコードバンがキズ付きやすいかが少しお分かりいただけるかと思います。
といってもこれぐらいの引っかきキズなら、光を当ててよく見ないと分からないレベルなので問題ありません。
たとえ実際の財布に付いてしまったとしても、あまり気にならないかと思います。
では爪より硬いもの、たとえば鍵で強く引っかいた場合はどうなるのでしょうか?
こちらも実験してみます。
今度はかなり深いキズが入ってしまいました。
これぐらいキズが深いと、遠目から見てもすぐに分かります。
もし購入したばかりのコードバンの財布にこんなキズがついてしまったら、おそらく誰もが2、3日は落ち込みます。
最後は「バッグの中に鍵と財布を一緒に入れ、その上に書類などの重たい物を入れた場合」を想定して、コードバンにグイっと鍵の先を押し付けてみます。
…かなりへこんでしまいました。
さすがにここまでへこんでしまうと、どう頑張っても元の綺麗な状態に戻すことはできません。
バッグに財布を入れる場合は、鍵やボールペンなどが当たらないようにした方が良いのがこの実験からも分かります。
いくらコードバンの強度が高いといっても、やはりもともとは動物の皮。
いまご覧いただきましたように、鋭利なもので引っかけばキズもできますし、硬いもので押し込めばへこみもします。
そのためコードバンの財布は、「使っていくうちに付いてしまうキズもへこみも味の一つ」と思える方でないと扱いづらい代物となっています。
「キズもへこみも絶対許せない」
そんな神経質な方が手にされると後悔に繋がってしまうので、コードバンにとってキズやへこみは付き物であることは、購入前にかならず知っておきたいところです。
・水に弱い
コードバンは水に濡れると、上のように「ブク」と呼ばれる水ぶくれのような跡ができます。
これはもともと綺麗に寝ていた革の繊維が、水分を吸収して乱れてしまうために起こる現象といわれています。
さて、ここで疑問があります。
コードバンに「ブク」が発生してしまうのは、水に濡れてからどれぐらいの時間が経った時なのでしょうか?
たとえすぐに水を拭き取ったとしても、「ブク」は防げないのでしょうか?
この疑問を解消するために、実際にコードバンの切れ端に水をたらしてみます。
(※レーデルオガワ製の水染めコードバンを使用)
写真のように3箇所に水をたらしてみました。
この3箇所の水滴を左からそれぞれ「1分、5分、10分」で拭き取り、どれぐらい「ブク」が発生するのか確かめてみます。
その結果がこちら↓大方の予想通り、水に濡れた時間が長ければ長いほど「ブク」の範囲が大きく、そしてクッキリと発生しているのが見てとれます。
しかし意外なことに、すぐに水滴を拭きとった箇所(1分)には目立つような「ブク」は発生していませんでした。
「水濡れ=即ブク発生」
と思っていましたが、どうやらそういうわけでもないようです。
これはあくまで予想ですが、コードバンはすぐに水を吸収するのではなく、徐々に水が浸透していくタイプの素材なのだと考えられます。
もちろん今回の実験のようにすぐに水を拭き取ったとしても、コードバンによっては「ブク」が発生してしまう可能性はあります。
なのでもしも水に濡れてしまった場合はすぐに拭き取り、被害を最小限に抑えてあげてください。
Q.防水スプレーをしておけば、
「ブク」を防げるのでは?
と思われたかもしれませんが、コードバンに防水スプレーをかけるのは多くのブランドでおすすめされていません。
その理由は、防水スプレーをかけてしまうとコードバン特有の美しい光沢感が失われてしまうからです。
ですのでコードバンの財布は、基本的に水分に気をつけて使うしかありません。
コードバンの財布で迷った時に選びたい。人気を二分する鉄板のコードバンとは?
「コードバンの財布っていろんな種類があるけど、どれを選んだらいいのかな?」
とお悩み中のあなた。
そんなあなたにおすすめなのが、「水染めコードバン」or「シェルコードバン」のどちらかで仕立てられた革財布です。
水染めコードバン | シェルコードバン |
レーデルオガワ社製 | ホーウィン社製 |
この2種は数あるコードバンの中でも人気を二分しており、どちらもこだわりの強いレザーマニアも認めるほど優れた品質を誇る革素材となっています。
そのためどのブランドの財布であれ、上のどちらかのコードバンで仕立てられたものを選んでおけばまず間違いありません。
では、そんな鉄板のレザーとも言える「水染めコードバン」と「シェルコードバン」には、いったいどんな特徴があるのでしょうか?
それぞれの魅力や違いがサクっと分かる表をご用意いたしましたので、ぜひ比較しながらご覧ください。
水染めコードバン | シェルコードバン | |
製造 | レーデルオガワ(日本) | ホーウィン(アメリカ) |
特徴 | 綺麗で透明感がある | 妖艶で色気がある |
光沢感 | するどい | にぶい |
色ムラ | やや小さめ | 大きめ |
経年変化 | やや早め | 早め |
硬さ | やや硬め | やや柔らかめ |
個体差 | わりと小さい | かなり大きい |
欠点 | やや色が抜けやすい | ブクができやすい |
目安価格 | 40,000円~70,000円 | 70,000円~200,000円 |
「水染めコードバン」と「シェルコードバン」、あなたの好みに合いそうなのはどちらのコードバンでしたか?
「見比べてみたけど、どちらが好みに合うのかよく分からなかった」
と思われた場合は、比較的手を出しやすい価格の「水染めコードバン」をおすすめいたします。
もう一方の「シェルコードバン」は、革好きがたどり着く“終着点”とも言える最高級皮革のため、手にするのは「水染めコードバン」を体験してからでも遅くはありません。
【水染めコードバン】 高級な革財布ならここから選べば間違いなし!おすすめブランド4選
ここでは「水染めコードバン」の財布を製作しているブランドの中から人気かつ有名どころを厳選し、おすすめ順にご紹介していきます。
外装に使用されているコードバンはどのブランドも同じなので、ぜひ「ブランドの特徴・カラーラインナップ・内装の革」の3点に着目しながらご覧ください。
≫売り切れ必至の大人気ハイエンドブランド
▪COCOMEISTER -ココマイスター-
▪COCOMEISTER -ココマイスター-
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目安の価格帯 | 40,000円~70,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★★★ 10/10 |
【ココマイスター】は、「欧州産最高級皮革×日本の熟練職人」の組み合わせで完成されるハイレベルな革製品を得意としている日本製ハイエンドブランドです。
2011年の創業後、わずか数年で業界トップクラスの売上高を達成し、現在では東京銀座や神戸旧居留地といった海外の一流メゾンが密集する地域に路面店を構えるまでに成長しています。
▪水染めコードバンの財布シリーズ
[ヨコハマ] | |
【財布の平均価格】 税込51,000円 |
「ヨコハマ」という名の通り、港町「横浜」からのインスピレーションで生みだされた2021年の最新作。 内装のメイン素材には、細かいシワ模様が型押しされた「ヌメ革」が選択されており、全体的にクラシカルでモダンな印象に仕上げられています。 ファスナーの引き手に、ブランドロゴが刻印された高級感抜群の金属パーツが使用されている点にも要注目。 |
色 | |||
内装 | 欧州産プレスオンザヌメ&プレーンヌメ | 柔□□□□■□□硬 |
※廃盤となりました
[マイスターコードバン] | |
【財布の平均価格】 税込61,666円 |
外装でも内装でも経年変化がたっぷり楽しめる、本格派のためのコードバンシリーズ。 内装にはシボ模様が特徴的なレザーが使用され、天然皮革らしいナチュラルな質感が味わえるようになっています。 なお、こちらのシリーズは「グリーンプラネット」や「ブループラネット」といった人気カラーを中心に常時売り切れ状態が続いているため、入手は困難を極めます。 |
色 | |||
内装 | 最高級オイルレザー | 柔□□■□□□□硬 |
≫日本の老舗革小物メーカーの最高級ライン
▪GANZO -ガンゾ-
▪GANZO -ガンゾ-
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目安の価格帯 | 40,000円~100,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★★☆ 9/10 |
【ガンゾ】は、1917年創業の日本の老舗皮革袋物専門メーカーのAJIOKAが、1999年に開始した最高級ラインです。
公式サイトにて素材選びや製造工程に一切の妥協を許さないこと
を公言している通り、こちらのブランドがつくる革製品は品質が高く、どこに出しても恥ずかしくない一級品となっています。
▪水染めコードバンの財布シリーズ
[コードバン] | |
【財布の平均価格】 税込49,720円 |
いつもガンゾの売れ筋TOP3に入っている定番のロングセラーシリーズ。 おもな魅力は、素材そのもの上質さと高い仕立て技術の相乗効果により、パっと見て美しいと感じられる仕上がりとなっているところ。 どの形状の財布も硬派な印象が強めのシンプルで直線的なフォルムが採用されているため、ビジネス使いにぴったりです。 |
色 | |||
内装 | 牛革ヌメ | 柔□□□□■□□硬 |
[コードバンオーセンティック] | |
【財布の平均価格】 税込50,966円 |
外装に馬のおしりの革の「コードバン」、内装に馬のからだの革の「ホースハイド」が使用された両面馬革仕様のシリーズ。 シリーズを通して薄型化&軽量化されているので、普段あまり鞄を持ち歩かない男性でも扱いやすくなっています。 もちろん一つの財布でまったく異なる質感の馬革が楽しめる、ちょっとしたお得感も見逃せません。 |
色 | |||
内装 | ホースハイド | 柔□□■□□□□硬 |
[コードバンルチダ] | |
【財布の平均価格】 税込85,250円 |
両面「水染めコードバン」の贅沢なシリーズ。 外装と内装が同じレザーで仕立てられているため統一感があり、閉じても開いても高級感が感じられる非常に満足度の高い財布となっています。 信頼性の高い老舗メーカーで、珍しい両面「水染めコードバン」仕様の財布が入手できる点は、マニアならずとも嬉しいところです。 |
色 | |||
内装 | 水染めコードバン (外装と同色) |
柔□□□□■□□硬 |
≫有名百貨店のバイヤーも認める革小物ブランド
▪CYPRIS -キプリス-
▪CYPRIS -キプリス-
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目安の価格帯 | 35,000円~65,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★☆☆ 8/10 |
【キプリス】は、1995年設立の株式会社モルフォが同年に開始した日本製にこだわる革小物ブランドです。
こちらのブランドは一般的な知名度はあまり高くありませんが、日本全国の有名百貨店の紳士物革財布コーナーにて定番ブランドの地位を確立しており、安全志向の方々からよく選ばれている実力派でもあります。
▪水染めコードバンの財布シリーズ
[コードバン&シラサギレザー] | |
【財布の平均価格】 税込35,566円 |
数あるキプリスのレザーの中で、トップクラスの人気を誇る「シラサギレザー」が内装に使用されたシリーズ。 この大人気レザーに加え、高価な「水染めコードバン」が一枚革で使用されているのにも関わらず、当シリーズは比較的リーズナブルな価格が実現されています。 選べるカラーが少ない点はやや寂しいですが、コスパについては言うことナシです。 |
色 | |||
内装 | シラサギレザー | 柔□□□■□□□硬 |
(※O.S.C.=オイルシェルコードバン)
[O.S.C. & ヴァケッタレザー] | |
【財布の平均価格】 税込49,133円 |
内装にイタリア産の「ヴァケッタレザー」が使用された、本格革財布らしい雰囲気が魅力のシリーズ。 天然皮革特有の香りや経年変化を楽しみながら、気分よく日常使いが可能となっています。 ラウンド長財布では、「ハニーセル」と呼ばれるキプリス独自の特殊なカードポケットが採用されているので、カードが多くなりがちな方はチェックしてみる価値アリです。 |
色 | |||
内装 | ヴァケッタレザー | 柔□□■□□□□硬 |
≫大人の男女に支持される有名ブランド
▪土屋鞄製造所 -ツチヤカバンセイゾウショ-
▪土屋鞄製造所 -ツチヤカバンセイゾウショ-
|
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目安の価格帯 | 50,000円~70,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★☆☆☆ 7/10 |
【土屋鞄製造所】は、高級志向のランドセルを製作していることでも有名な1965年創業の日本の皮革製品ブランドです。
こちらのブランドがつくる財布は、シンプルで革の風合いが感じられるものが大半で、おもに30代以上の大人の男女に人気となっています。
▪水染めコードバンの財布シリーズ
[コードバン] | |
【財布の平均価格】 税込53,533円 |
外観だけでなく内観までもシンプルに仕立てられた、持つ人を選ばないスタンダードさが魅力のシリーズ。 内装の素材には、やや色味の濃い「ソフトヌメ革」が使用されているため、一般的な「ヌメ革」の財布よりも汚れが目立ちにくいようになっています。 |
色 | |||
内装 | ソフトヌメ革 | 柔□□■□□□□硬 |
[ベルコード] | |
【財布の平均価格】 税込59,675円 |
独特のシワ模様が特徴的な「手揉みキップ」を内装に使用することで、高級感と上質感がアップしているシリーズ。 上の「コードバン」よりもスリムな形状に仕立てられており、スーツの内ポケットに入れても邪魔にならないように設計されています。 ただしその代わりに小銭入れは排除されているので、キャッシュレス化がお済みでない方はご注意ください。 |
色 | |||
内装 | 手揉みキップ | 柔□■□□□□□硬 |
▪水染めコードバン -おすすめブランドまとめ-
▪水染めコードバン -おすすめブランドまとめ-
↓イチオシ | ||
ココマイスター | 40,000円~70,000円 | |
売り切れ必至の大人気ハイエンドブランド | ||
ガンゾ | 40,000円~100,000円 | |
日本の老舗革小物メーカーの最高級ライン | ||
キプリス | 35,000円~65,000円 | |
有名百貨店のバイヤーも認める革小物ブランド | ||
土屋鞄製造所 | 50,000円~70,000円 | |
大人の男女に支持される有名ブランド |
【シェルコードバン】最高級の革財布をつくるブランドを厳選!おすすめはこの4ブランド
ここでは外装にホーウィン社製の「シェルコードバン」を使用した財布を製作しているブランドの中から、人気かつ有名どころを中心に厳選し、おすすめ順にご紹介しています。
もし何を基準に選べば良いか分からなくなった時は、ぜひ「ブランドの特徴・カラーラインナップ・内装の革」の3点に着目して選んでみてください。
≫最高の素材と最高の作り手による最高の革財布
▪GANZO -ガンゾ-
▪GANZO -ガンゾ-
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目安の価格帯 | 75,000円~190,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★★★ 10/10 |
【ガンゾ】は、1917年創業の日本の老舗革小物メーカーであるAJIOKAが展開している最高級ラインです。
全国の革好きはもちろん、レザーマニアからもその品質の高さが認められており、各所で国内最高峰のブランドと称されています。
▪シェルコードバンの財布シリーズ
[シェルコードバン2] | |
【財布の平均価格】 税込104,940円 |
両面「シェルコードバン」仕立ての贅を極めたシリーズ。 ガンゾユーザーの誰もが憧れる最高級の革財布は、まさに至極の逸品。 手にすれば、なんとも言えない満足感と自信があふれてくる魅惑の革財布となっています。 品質はもちろん評判も申し分ないため、たとえ実物が直接見られない通販であっても安心して注文できます。 |
色 | |||
内装 | シェルコードバン | 柔□□■□□□□硬 |
≫大ヒット作を連発する人気実力派ブランド
▪COCOMEISTER -ココマイスター-
▪COCOMEISTER -ココマイスター-
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目安の価格帯 | 75,000円~120,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★★☆ 9/10 |
【ココマイスター】は、一流のビジネスパーソンや本物志向の男性を中心に人気となっている「日本製ハイエンド革製品ブランド」です。
2011年の設立後、熟練職人が希少な天然皮革を使用して仕立てる本格派の革製品を大ヒットさせ、現在では東京銀座や神戸旧居留地などラグジュアリーブランドが密集する地域に路面店を構えるほどまでに成長しています。
▪シェルコードバンの財布シリーズ
[シェルコードバン] | |
【財布の平均価格】 税込97,667円 |
どの色も再販後すぐに売り切れてしまう大人気シリーズ。 両面に最高級皮革の「シェルコードバン」が使用されているため、見ても使っても格別なレザーが味わえる贅沢な革財布となっています。 個性に合わせてお好きな財布が選べる豊富なカラー展開も◎。 ちなみに経年変化をたっぷり楽しみたい時は、薄めのカラーがオススメです。 |
色 | |||
内装 | シェルコードバン | 柔□□■□□□□硬 |
≫人気急上昇中の本格革財布ブランドの新星
▪CRAFSTO -クラフスト-
▪CRAFSTO -クラフスト-
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目安の価格帯 | 50,000円~75,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★★☆☆ 8/10 |
【クラフスト】は、元修理職人の経験を活かし、壊れにくく修理しやすい革製品を製作する日本の革製品ブランドです。
「ものづくりの街・東京蔵前」にて2020年に設立されたばかりですが、雑誌やWEBメディアを中心に注目を集めており、現在は納期が最大約3週間待ちになるほど人気となっています。
▪シェルコードバンの財布シリーズ
[シェルコードバン] | |
【財布の平均価格】 税込65,560円 |
ほかのブランドとは違い、内装に牛革を使用することで比較的手に取りやすい価格が実現されているシリーズ。 外装だけ「シェルコードバン」であってもしっかり高級感のある仕上がりとなっているので、できるだけ費用を抑えたい方にイチオシです。 (※受注生産のため、納期2~3週間がかかります) |
色 | |||
内装 | タンニン鞣し革 | 柔□□□■□□□硬 |
≫「百貨店バイヤーズ賞」16年連続受賞中
▪CYPRIS -キプリス-
▪CYPRIS -キプリス-
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目安の価格帯 | 130,000円~210,000円 |
おすすめ 指数 |
★★★★★★★☆☆☆ 7/10 |
【キプリス】は、1995年に設立された「株式会社モルフォ」が手掛ける日本の革製品ブランドです。
こちらのブランドには、JLIA(日本皮革産業連合会)が主催する革小物の技術認定試験一級に合格した職人が数名自社工場に在籍しており、彼らの指導の下、日々質の高い製品が生み出されています。
▪シェルコードバンの財布シリーズ
[シェルコードバン] | |
【財布の平均価格】 税込176,000円 |
内装も「シェルコードバン」のキプリス屈指の高級シリーズ。 財布の裏地の素材として柔らかい「豚革」が選択されているため、全体的にしなやかな使い心地が実現されています。 なお、もともとコスパの良いブランドなのに、なぜか当シリーズは平均的な相場より高価な点は、残念ながらマイナスと言わざるを得ません。 |
色 | |||
内装 | シェルコードバン | 柔□□■□□□□硬 |
▪シェルコードバン -おすすめブランドまとめ-
▪シェルコードバン -おすすめブランドまとめ-
↓イチオシ | ||
ガンゾ | 75,000円~190,000円 | |
最高の素材と最高の作り手による最高の革財布 | ||
ココマイスター | 75,000円~120,000円 | |
大ヒット作を連発する人気実力派ブランド | ||
クラフスト | 50,000円~75,000円 | |
人気急上昇中の本格革財布ブランドの新星 | ||
キプリス | 130,000円~210,000円 | |
「百貨店バイヤーズ賞」16年連続受賞中 |
深掘り解説!【コードバンの3系統】と安い財布と高い財布の違いについて
一口に「コードバン」といってもその種類はさまざまあります。
たとえばさきほどご紹介した「水染めコードバン」や「シェルコードバン」、あるいは「ロウ引きコードバン」や「型押しコードバン」など、探せばいろいろなコードバンが見つかります。
そんな多種多様なコードバンですが、実は製造方法でおおまかに3系統に分かれています。
それがこちら↓です。
- 水染めコードバン
- オイルコードバン
- 顔料染めコードバン
この3系統のうち、財布の素材として人気があるのが「水染めコードバン」と「オイルコードバン」です。
「顔料染めコードバン」は高級ランドセルの素材としてよく使用されています。
気になる系統ごとの違いやメリット・デメリットについては、これから表にまとめてサクっとお伝えします。
ぜひ比較しながらご確認ください。
水染め | オイル | 顔料染め | |
硬さ | やや硬め | やや柔らかめ | 硬め |
光沢感 | するどい | にぶい | 加工次第 |
経年変化 | する | する | ほぼしない |
耐水性 | なし | なし | あり |
メリット | 透き通るような美しい色味が楽しめる。 | ギラっと輝き、重厚感を感じさせてくれる。 | 水やキズに強いため、気を使わずに使用可能。 |
デメリット | 紫外線による色抜けがやや起こりやすい。 | 水を吸収しやすいため、ブクができやすい。 | 革らしさがないため、ややチープに見えがち。 |
3系統のコードバンの違いについて、だいたいお分かりいただけたでしょうか?
ちなみにさきほど「鉄板のコードバン」としておすすめしましたレーデルオガワ社製の「水染めコードバン」は「水染めコードバン」の最高峰。
そしてホーウィン社製の「シェルコードバン」は「オイルコードバン」の最高峰とされています。
水染めコードバン | シェルコードバン |
レーデルオガワ社製 | ホーウィン社製 |
おすすめブランドへ⇒ | おすすめブランドへ⇒ |
「安いコードバンの財布」と「高いコードバンの財布」の違いとは?
コードバンの財布を探してみると、安いものから高いものまで見つかります。
たとえば下の長財布の例では、同じ“コードバン製”なのに約100,000円もの差があります。
ユナイテッドH.P. | ガンゾ |
6,578円 | 102,300円 |
いったいなぜ同じ馬のおしりの革の「コードバン」が使われているにも関わらず、こんなにも価格差があるのでしょうか?
その理由はおもに[コードバンの種類]・[内装の素材]・[ブランド力(信頼性)]の3要素がそれぞれ大きく違っているからです。
ここでさきほどの2つの長財布を、赤字の3要素に着目して比較してみましょう。
ユナイテッドH.P. | ガンゾ | |
コードバンの種類 | 不明 | シェルコードバン (最高級) |
内装の素材 | チープな牛革 | シェルコードバン (最高級) |
ブランド力 (信頼性) |
マイナーブランド | 日本の老舗メーカーの最高級ライン |
するとすべての要素においてガンゾの方が上であることが、お分かりいただけるかと思います。
やはり100,000円を超える革財布なだけのことはあり、使われている「コードバンの種類」も「ブランド力(信頼性)」も最高ランクとなっています。
なお、もう一方の格安系のコードバン財布は“コードバン製”であることだけに力が入れており、当然ですが価格が安い分その品質はイマイチとなっています。
ついでに他の例も見てみましょう。
ガンゾ | ガンゾ | |
コードバンの種類 | 水染めコードバン (高級) |
シェルコードバン (最高級) |
内装の素材 | 一般的な牛革 | シェルコードバン (最高級) |
ブランド力 (信頼性) |
日本の老舗メーカーの最高級ライン | 日本の老舗メーカーの最高級ライン |
販売価格 | 51,700円 | 102,300円 |
こちらはご覧のようにブランドは同じです。
ですが「コードバンの種類」と「内装の革」が違うため、約2倍程度の価格差となっています。
このように同じブランドでも使われている素材が高価になれば、当然それにつれて販売価格も上がります。
最後にもうひとつ例を見てみましょう。
レザークラフト一革 | ガンゾ | |
コードバンの種類 | シェルコードバン (最高級) |
シェルコードバン (最高級) |
内装の素材 | シェルコードバン (最高級) |
シェルコードバン (最高級) |
ブランド力 (信頼性) |
小さな工房 | 日本の老舗メーカーの最高級ライン |
販売価格 | 85,400円 | 102,300円 |
こちらの例では革素材に「シェルコードバン」が使われている点は同じですが、おもに「ブランド力(信頼性)」に違いがあるため価格に差が発生しています。
ちなみに無名ブランドが有名ブランドと同じ価格で販売すると売れにくいので、上の例のように価格を下げて販売されていることはよくあります。
- コードバンの種類
- 内装の素材
- ブランド力(信頼性)
以上の3つの例をご覧いただければ、「安いコードバンの財布」と「高いコードバンの財布」の価格差の要因が、上の3要素にあるのがお分かりいただけたかと思います。
コードバンの財布は、最低でも4万円~5万円以上のものを選んだ方が良い理由
「安いコードバンの財布」と「高いコードバンの財布」なら、断然高い方がおすすめです。
その理由は、安いコードバンの財布では「コードバンの魅力」がほとんど体感できないからです。
たとえば3万円以下でコードバンの財布を探すとなると、基本的に革の上に色が厚く塗装されたチープな「顔料染めコードバン」の財布しかありません。
そしてこういった格安系の財布で使用されている「顔料染めコードバン」は、のっぺりとした質感で高級感もイマイチとなっており、コードバンらしさがほぼ感じられない素材となっています。
唯一コードバンらしいところと言えば、硬さとハリがあることぐらいです。
ですのでコードバン財布は、美しい光沢感やエイジングといった「コードバンの魅力」をたっぷり体感できる「水染めコードバン」か「オイルコードバン」を選ぶのが正解となります。
水染め | オイル | 顔料染め |
4~5万円以上 | 3万円以下 |
ちなみにとくにおすすめなのが5万円ぐらいから入手できる、レーデルオガワ社製の「水染めコードバン」が使用された財布。
そして7万円ぐらいから入手できるホーウィン社製の「シェルコードバン」が使用された財布です。
どちらも革マニアが認める最高品質のコードバンとなっていますので、ぜひ迷った時はどちらかのコードバンで仕立てられた財布をお選びください。
残念ながらご予算が足りない場合は「格安のコードバン財布」を選ぶのではなく、ぜひ3~5万円の価格帯がメインとなっている「ブライドルレザーの財布」をお選びください。
こちらの方が財布全体の品質はもちろん、手にした時の満足度も高くなります。
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【参考文献】