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コードバンの財布は傷だらけになるの?水ぶくれ等のデメリットも写真付きで徹底解説!

投稿日:2024年10月26日 | 最終更新日:2024年11月14日

コードバンの財布は傷だらけになるの?水ぶくれ等のデメリットも写真付きで徹底解説! アイキャッチ
  • 『コードバンの財布は傷だらけになる?』
  • 『濡れたら水ぶくれができるって本当?』

そんな疑問を解決するために、この記事ではコードバンのデメリットについて、実物写真とともに詳しく解説します。

コードバンのサンプルレザーでの実験(傷をつけてみた写真・水ぶくれを発生させてみた写真)もお見せしますので、コードバンの財布を買うかどうかの判断材料に、ぜひお役立てください。

なお、コードバンの財布の選び方やおすすめのブランドについては、以下の別記事をご覧ください。

コードバンの財布を探したい方はこちら


購入前に知っておきたい3つのコードバンのデメリット(欠点)を徹底検証!

上の3つのデメリットについて、これから実物のコードバンを使って検証していきます。

コードバンの財布を購入して後悔しないためにも、ぜひ実際どうなのかをご確認ください。

ちなみに今回の検証では、コードバンの中でもとくに人気のあるレーデルオガワ社製の「水染めコードバン」を使用します。

実験で使う水染めコードバンの切れ端レザーの写真

ご存知かもしれませんが、レーデルオガワ社は、独自技術で加工した美しいコードバンを各ブランドに提供している会社。

そして「水染めコードバン」は、透き通るような色味鋭い光沢感が魅力の革素材です。

レーデルオガワ社製の「水染めコードバン」は多くの日本製ブランドで採用されているので、今回の実験の内容は、この先の財布選びに役立つかと思います。

①傷だらけになる

「牛革の約3倍程度の強度を誇る」といった説明がよくされているコードバン。

たしかに丈夫で耐久性が高い素材ではあるのは間違いないのですが、残念ながらかなりキズが付きやすいレザーとなっています。

Q.では実際のところ、どれだけキズが付きやすいのでしょうか?

軽く引っかいた場合と、強く引っかいた場合に分けて実験してみます。

◦軽くひっかいた場合

さっそく綺麗な状態のコードバンに爪を立て、5往復ぐらい軽く引っかいてみます

すると…?

レーデルオガワ製の水染めコードバン 軽い引っかき傷 写真

ご覧のように、浅い細かいキズがたくさん付いてしまいました。

この実験だけで、いかにコードバンがキズ付きやすいかがお分かりいただけるかと思います。

とはいえ、これぐらいの引っかきキズなら光を当ててよく見ないと分からないレベルなので問題ありません。

たとえ実際の財布に付いてしまったとしても、あまり気にならないかと思います。

◦強くひっかいた場合

では爪より硬いもの、たとえば鍵で強く引っかいた場合はどうなるのでしょうか?

こちらも実験してみます。

レーデルオガワ製の水染めコードバン 鍵で付いた深い引っかき傷 写真

今度はかなり深いキズが入ってしまいました。

これぐらいキズが深いと、遠目から見てもすぐに分かります。

もし購入したばかりのコードバンの財布にこんなキズがついてしまったら、おそらく誰もが2、3日は落ち込みます。

②へこみがつきやすい

レーデルオガワ製の水染めコードバンに鍵を押しあてた写真

次は、「バッグの中に鍵と財布を一緒に入れ、その上に重たい物を入れた場合」を想定して、コードバンにグイっと鍵の先を押し付けてみます。

その結果がこちら↓

レーデルオガワ製の水染めコードバン 鍵を押しあてた跡のへこみ

ご覧のように、かなりへこんでしまいました。

さすがにここまでへこんでしまうと、どう頑張っても元の綺麗な状態に戻すことはできません

この実験から、コードバンの財布をバッグなどに入れる場合は、鍵やボールペンなどが当たらないようにした方が良いのが分かります。

③水ぶくれができる

実際に水ぶくれが出来たコードバンの写真

コードバンは水に濡れると、上のように「ブク」と呼ばれる水ぶくれのような跡ができます。

これはもともと綺麗に寝ていた革の繊維が、水分を吸収して乱れてしまうために起こる現象と言われています。

さて、ここで疑問があります。

コードバンに「ブク」が発生してしまうのは、水に濡れてからどれぐらいの時間が経った時なのでしょうか?

すぐに水を拭き取ったとしても、「ブク」は防げないのでしょうか?

この疑問を解消するために、実際にコードバンに水をたらして実験してみます。

◦水ぶくれ(ブク)の実験

レーデルオガワ製の水染めコードバン 水滴をたらした実験写真

まず写真のように3箇所に水をたらします。

そしてこの3箇所の水滴を左からそれぞれ「1分5分10分」で拭き取り、どれぐらい「ブク」が発生するのか確かめてみます。

さっそくですが、実験結果をご覧ください。

レーデルオガワ製の水染めコードバン 水滴をふき取った跡の「ブク」の検証写真1

大方の予想通り、水に濡れた時間が長ければ長いほど「ブク」の範囲が大きく、そしてクッキリと発生しているのが見てとれます。

しかし意外なことに、すぐに水滴を拭き取った箇所(1分)には目立つような「ブク」は発生していませんでした。

「水濡れ=即ブク発生」と思っていましたが、どうやらそういうわけでもないようです。

これはあくまで予想ですが、コードバンはすぐに水を吸収するのではなく、徐々に水が浸透していくタイプの素材なのだと考えられます。

とはいえ、今回の実験のようにすぐに水を拭き取ったとしても、コードバンの種類によっては「ブク」が発生してしまう可能性はあります。

とくに今回の実験で使用した「水染めコードバン」ではなく、ホーウィン社の「シェルコードバン」などの「オイルコードバン」は水を吸収しやすいので、より注意が必要となります。

シェルコードバンの財布 参考写真

もしも水に濡れてしまった場合はすぐに拭き取り、被害を最小限に抑えてあげてください。

【補足】防水スプレーはNG?

悩んでいる人 シルエット

『Q.防水スプレーをしておけば、コードバンの水ぶくれは防げるのでは?』

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですがコードバンに防水スプレーをかけるのは、多くのブランドでおすすめされていません

理由は、防水スプレーをかけてしまうとコードバン特有の美しい光沢感が失われてしまうからです。

ですのでコードバンの財布は、基本的に水分に気をつけて使うしかありません。

▪コードバンの3つのデメリットまとめ

  • ①傷だらけになる
  • ②ヘコミがつく
  • ③水ぶくれができる

いくらコードバンが牛革よりも耐久性が高いといっても、もともとは動物の皮。

これまでの実験でご覧いただきましたように、鋭利なもので引っかけばキズもできますし、硬いもので押し込めばへこみます。

また水に濡れれば、「ブク」と呼ばれる水ぶくれも発生してしまいます。

そのためコードバンの財布は、使っていくうちに付いてしまうダメージも味のひとつと思える方でないと扱いにくくなっています。

ダメージも味のひとつ イメージ写真

「キズもへこみもブクも絶対許せない」
そんな神経質な方が手にされると後悔する可能性が高いので、そういった方にはコードバン以外の財布をおすすめします。

【コードバンの財布ランキング】
おすすめ日本製ブランドTOP10を見る⇒

コードバン以外の財布を探すかた方はこちら

コードバンってどんな革?特徴や魅力をサクッとご紹介

▪コードバンとは?

馬のコードバン層の位置 イメージ写真

コードバンとは、馬のおしりにある「コードバン層」とよばれる部位を削りだして製造されたレザーのことをいいます。

その見た目の美しさや希少性の高さ、そして削り出す工程がダイヤモンドの採掘に似ていることから「革のダイヤモンド」と称されることもあります。

ちなみにコードバンは製造方法などによって違いがあり、おもに3種に分けられます。

3種のコードバンの詳細を知る⇒

▪コードバンの7つの魅力について

以上の7つのコードバンの魅力について、これから写真と一緒にサクッと伝えしていきます。

1.上質で格別な高級感が感じられる

上質で格別な高級感が感じられる イメージ写真

コードバンの魅力のひとつ目。

それは見ても触っても上質で格別な高級感が感じられるところにあります。

これはコードバンと同様に人気のある牛革の「ブライドルレザー」と比較すると、より実感できます。

ブライドルレザーの財布 参考写真

ご存知かもしれませんが、「ブライドルレザー」は硬くてしっかりとした牛革で、高い耐久性を誇るレザーです。

このレザーは一般的な牛革よりも高級感があり、明らかに上質です。

ですが「コードバン」はそんな「ブライドルレザー」よりもさらに上質で、格別な高級感が感じられるレザーとなっています。

2.「透明感×光沢感」の美しさの相乗効果

「透明感×光沢感」の美しさの相乗効果 イメージ写真

コードバンの2つ目の魅力は、「透明感×光沢感」の相乗効果が生み出す美しい革の表情が楽しめるところ。

牛革に樹脂をコーティングを施した「ガラスレザー」のような安っぽい光り方とは一線を画す、奥行きのある光り方をするのがコードバンの良さです。

3.なめらかで心地よい手触り

なめらかで心地よい手触り  イメージ写真

コードバンの多くは、「グレージング」と呼ばれる繊維を寝かせて研磨する工程を経て製造されています。

そのため表面が非常になめらかな質感となっており、ガラスやプラスチックとはまったく異なるツルっとした心地良い手触りを感じることができます。

つい何度も触れてしまいたくなるほど心地良いので、コードバンの財布を手にした際は、その手触りにも注目してみてください。

4.牛革の約3倍の強度を誇る“丈夫さ”

コードバンは、丈夫で長く使えるレザーです。

一説によると「牛革の約3倍の強度を誇る」とされており、メンテナンスをしながら使えば10年以上は余裕で使えるとも言われています。

そのためコードバンを使った財布は、気に入ったものを大切に使う方にこそ向いています。

5.繊維が詰まっているため、型崩れしにくい

やわらかい牛革製の財布の例 写真

コードバンは繊維の密度が高い革素材です。

曲げ伸ばしに強く、体重などの強い力を加えない限り、型崩れもほとんどしない強靭さが備わっています。

なので、上の写真のようなやわらかい牛革製の財布にありがちな「型崩れ」をあまり気にすることなく愛用できます

6.より深みのあるツヤが出るエイジング力

ガンゾ公式HPに掲載されている、シェルコードバンのエイジング(経年変化)の例

ガンゾ公式HPより)

上の写真は、コードバンの中でもとくに経年変化が楽しめる、「シェルコードバン」と呼ばれるレザーのエイジング後の写真です。

使用期間は約1年だそうですが、深みのある光沢感が素敵なレザーへと成長しているのがお分かりいただけるかと思います。

「どのように経年変化するのか?」は、コードバンの種類や使用環境によって変わりますが、しっかりケアしながら使ってあげれば、どの種類の革よりも美しいエイジング姿を見せてくれるのが、コードバンの魅力のひとつです。

7.最高級レザー製品を所有する特別感

最高級レザー製品を所有する特別感 イメージ写真

コードバンの7つの魅力。

ラストは、袋から取り出した瞬間から感じられる「最高級レザー製品を所有する特別感」です。

やはり良い素材で仕立てられた良い革財布は持っていて気分が上がります

コードバンの財布を手にすれば、きっと誰もが、普通の牛革製の財布を持った時とは明らかに違う感情がわいてくるかと思います。

コードバンの財布
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【参考文献】


この記事を書いた人

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ボナベンチュラは、ハイブランド級のレザーを使用した「上質でお洒落な革製品」を展開しているイタリアのブランドです。

芸能人や有名人をはじめ、ファッション感度の高い方を中心に愛用されており、20代後半~の大人から人気となっています。

2023年末には銀座店をオープンするなど、いま最も勢いのあるブランドのひとつとなっているので、「お洒落な財布」を探している方は一度チェックしてみては……?

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